ドライキャットフードと飲用水

ドライキャットフードは猫に欠かせない食べ物ですが、最大のデメリットは含まれる水分量が少ないことで、その量は10%程度です。水分もキャットフード同様に猫に欠かせないものであり、水分摂取量が少ないことで病気を引き起こしてしまうリスクが高くなります。
今回はドライキャットフードと一緒にあげる飲用水について、必要な量や与える際の工夫、注意点などをご紹介します。

猫の性質と水分について

まず、飲用水の詳細の前に、猫という生物が水分をどのように摂取する動物であるか説明します。
元々今家庭で飼われている猫の祖先は、中東の砂漠などに生息するリビアヤマネコだといわれています。このリビアヤマネコは暑さに強く、水分をあまり必要としません。
よって本来猫は、少ない水分で生きていけるような性質を持っていて、水分の補給方法についても獲物の中に含まれる水分で補うという形をとっております。そのため、水そのものを大量に飲む習慣はありません。
現代においては、猫の食生活も獲物を捕獲することから、ドライキャットフードを食べるように変化しましたが、こまめに水分を摂る習慣は無いままです。
その結果、猫は水分不足に陥りやすいという問題が生まれてしまいました。

必要な水分量の目安

猫が1日に必要な水分量は体重1kgにつき50mlほどといわれています。4kgであれば200ml程度です。これは水を200ml飲めばよいということではなく、食事で摂取できる水分も含めてトータルで摂取すべき量の目安です 。

水分を摂取してもらうための工夫

水分不足に陥らないように、飼い主としても様々なサポートが必要となります。そのためにどのような工夫をすればよいかについてご紹介します。

常に水を清潔に保つ

まず、何といっても新鮮な水を与えてあげることが大切です。それは水自体もそうですが、猫は綺麗好きで知られているように、水を入れる容器にも同じことがいえます。
入れたまま放っておいた水はきれいではありませんから、猫は飲まなくなってしまいます。
そのため、常に新鮮な水に取り替えるように心掛けましょう。容器についても、ゴミがついていたり匂いがすると途端に水を飲まなくなったりしますので、こまめに洗浄してあげる必要があります。

飲みたい時に飲める環境を整える

猫は本来こまめに水を飲まない性質があるからこそ、飲みたい時に飲める環境を整えておくことは大事な要素です。例えば水を飲める場所を1箇所だけでなく複数用意したり、食事の際に必ず一緒に水を与えてあげたりすることで、猫が水を摂取する機会を逃さないようにしましょう。

どういう時に飲んでくれるかを把握する

これはそれぞれの猫の性格にもよるものですが、自分の飼い猫がどのような飲み方を好むのか、もしくは好まないのかを把握しておくことも重要です。
水を皿に入れておけば勝手に飲んでくれる猫もいれば、蛇口から出る水でないと飲まなかったり、広い器でしか飲まなかったりなど、猫によって様々です。
例えば蛇口からしか飲まない猫であれば、常に水が出る自動給水器を導入してみるなど、猫が水を飲むパターンを知って対応することで、水分不足を解消する方法もあります。

スープやウェットフードなどで補う

水そのものをなかなか飲んでくれない場合に、スープを与えるのも有効です。魚や鶏肉の茹で汁を冷ましてあげるとその匂いにつられて飲んでくれることもあるそうです。
また、ウェットフードは70%~80%が水分でできているため、水分補給の手段として用いることもできます。ウェットフードでなくても、いつもあげているドライキャットフードをふやかしてあげてもよいです。

注意点

常に新鮮に保つという点を述べましたが、その他の注意点として、ミネラルウォーターは猫にとって体に悪影響が出る可能性がありますので避けた方がよいです。特にミネラルが豊富に含まれている硬水は結石の原因となります。
与える水は水道水で問題ないのですが、それでもミネラルウォーターをあげたい場合はカルシウム、マグネシウムの含有量が少ない軟水を与えてあげましょう。

まとめ

ドライキャットフードを与えていると不足しがちな水分について、様々な観点から紹介しました。
猫は1kgあたり50mlほどの水の摂取が必要ですが、元々猫は水を飲むという習慣がなく、水分不足になりがちです。水分不足は病気の原因になりますので、新鮮な水をあげたり茹で汁を代わりに与えたり、様々な工夫でサポートをしてあげてください。
人間と違い、ミネラルウォーターは病気を促進させる場合があるため注意しましょう。

【参考文献】
https://www.h323forum.org/handmade.html