ウェットキャットフードの特徴

猫のフードにはドライフードとウェットフードがあります。どちらも猫にとっては良い点があるため、猫を飼っている方の多くはドライフードもウェットフードも両方与えています。今回はウェットキャットフードのほうに焦点を当ててお話したいと思います。ウェットキャットフードにはどんな特徴があるのでしょうか。

ドライフードに比べて水分含有量が多い

猫はあまり水を飲まない動物です。猫があまり水を飲まない理由は、猫の先祖が砂漠で暮らしていたリビアヤマネコだったためだと言われています。水が少ない砂漠で暮らしていくためにあまり水を飲まなくてもよい体になっていったのです。
しかし、水を飲まないと病気にかかりやすくなります。かかりやすい病気は、尿結石、膀胱炎、慢性腎不全です。これらの病気は水をあまり飲まないとかかってしまう病気です。そのため、猫には積極的に水を飲ませることが必要です。猫に「水を飲みなさい。」と言っても伝わるはずがないため、フードに水分が多く含まれているウェットキャットフードを与えることは猫に水分を摂らせる一つの方法です。
ウェットキャットフードはドライフードに比べて水分が圧倒的に多いです。
例として、同じメーカー内の製品で水分量を比べてみると、総合栄養食のドライフードは12%以下、総合栄養食のウェットフードは87%と、その差は歴然です。

カロリーが低い

ウェットキャットフードはドライフードと比べると、カロリーが低いのも大きな特徴です。こちらも同じメーカー内の製品でカロリー量を比べてみると、ドライキャットフードのほうは100グラムあたり355キロカロリーであるのに対し、ウェットキャットフードのほうは100グラムあたり64キロカロリーです。

一般食が多く総合栄養食が少ない

市販されているウェットキャットフードは「一般食」と呼ばれる主食にはならないものが多く売られています。
総合栄養食はそれだけを与えていれば、猫の健康と成長に必要な栄養素を補えるものです。一般食とは、ある程度の栄養は含まれているものの、それだけでは猫の健康を維持することはできません。総合栄養食を主食と考えるなら、一般食はおかずという認識で与えましょう。その証拠に一般食のパッケージには「総合栄養食とともに与えましょう」と記載されています。
ウェットキャットフードを選ぶ時は総合栄養食か一般食かを確認してから与えるようにしてください。ドライキャットフードの代わりに与えるのであれば総合栄養食を選ぶ必要があります。もしも購入したものが一般食だと知らずに主食として与え続けていたら、猫が栄養不足になってしまいます。よく確認するようにしましょう。

種類が豊富

ドライフードに比べてウェットキャットフードは、種類が豊富です。肉や魚の身が使われているものや、スープになっているもの、ペースト状になっているものなどがあります。キャットフードの成分表の先頭には一番多く含まれている成分が記載してあるのですが、ドライキャットフードは穀物が先頭に記載されているものが多くあります。猫は肉食なので、穀物が一番多く含まれているフードはあまり適していません。その点、ウェットキャットフードは成分表の先頭に肉や魚が記載されているものが多いのです。

風味がよく猫の食いつきがいい

ウェットキャットフードは肉や魚が多く使われていて、猫の嗜好に合っています。香りも良く匂いに敏感な猫の食欲をそそります。高タンパク、高脂質、低炭水化物なのも猫の本来の食性に近いです。ドライキャットフードは食べなくてもウェットキャットフードは食べるという猫もいるほどです。病気で食欲がない猫などにはウェットキャットフードを少し温めて与えると、香りがより良くなり好んで食べます。このような使い方もできるのがウェットキャットフードの利点といえるでしょう。

開封後は日持ちしない

ウェットキャットフードは開封前だと賞味期限は長いのですが、開封したら日持ちしません。水分を多く含むため、傷むのが早いのです。一回で食べきれない場合は、タッパーなどに入れて冷蔵庫で保管します。食べさせる時に少し温めてあげるといいでしょう。ウェットキャットフードは開封してから翌日には食べきるようにしましょう。

歯石がつきやすい

ウェットキャットフードは水分を多く含んでいるため、歯につきやすく歯石の原因になってしまいます。猫は歯磨きが嫌いな子が多く、歯石をほうっておくと歯周病になってしまい、最悪の場合は歯を抜かなければならない場合もあります。ウェットキャットフードを与える場合は猫の歯のケアが必要になります。

ドライフードに比べたら値段が高い

市販のフードの値段ですが、ドライキャットフードに比べてウェットキャットフードは割高になっています。ウェットキャットフードを毎食与えるのでは経済的ではありません。フードと一緒に水分が摂れる、嗜好性が高いという優れた点はあるものの、ウェットキャットフードは歯石がつきやすい、顎が弱くなるなどのデメリットもありますので、ドライフードとうまく組み合わせて与えることをおすすめします。

まとめ

あまり水分を摂らない猫のために、食事と一緒に水分が摂れるウェットキャットフードは良いフードです。栄養的にも猫に適した成分を含むものが多く、猫が好んで食べることが多いため、与える飼い主は多いでしょう。
しかし、歯石がつきやすい点や経済的ではない面から考えて、毎回の食事を全てウェットキャットフードにするのはやめたほうがよさそうです。普段はドライフードを与えていて、1日1回、もしくは2日に1回はウェットキャットフードを与える、病気の時に薬を混ぜて与えるために使うなど(この場合は医師に相談して了承を得てからにしましょう)して、うまくウェットキャットフードを取り入れてみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
食いつきのキャットフードとは?
https://www.spainembedu.org/materiales/23/materiales.html